感想その14

『ジカンノハナ』展は、私にとって、淺井さんと狩野さんの交感を楽しむ場所でした。
目に見える作品そのものもとてもとても美しくて、あの展示会場には、とてもとても澄んだ、綺麗な心地よい空気が流れていたように感じました。
 
特に最終日の澄み切った緊張感のある空気は忘れられません。
 
淺井さんと、狩野さんと、信頼の中でお互いを受け止め、認めあい、応える、その言葉がないなかでも交わされるコミュニケーション。
それが、あの展示室と屋根裏には満ちていて、居るだけでクラクラするくらい幸せでした。
同じ作品を生み出す身として、うらやましいなーって、思ってしまうくらいの創作時間を味わっていました。本当に、『ジカンノハナ』。
 
そのとても次元の高い場所で、私が踊ることは、土足で立ち入ってしまうのではないかと、正直、初めはとても尻込みしました。
私の踊りはハッピーな踊りではないから。。
 
でも、淺井さんはそれ以上にそれ以上に、深い深い方でした。
 
創ることも、朽ちることも、流れることも、破壊されることも、すべてを受け入れる方だと、改めて深く感じることができました。
 
本当に、あのジカンをご一緒させていただけて、本当にありがとうございました。
 
「(展示を始めた頃)これは僕がまだ何かを伝えたいとかそういうことを考える前の、絵を描きまくっていたころ。」
「破壊したい時は破壊すれば良いんだよ。そのうちそれが必要なくなる時や、それをできなくなる時がくるかもしれないし。」
 
淺井さんが私にくださった言葉です。
私はまだ、ここにいます。
私は、一緒のジカンを共にする相手を受けとめたいから、私を受けとめたいから、そして、それを見てくれる人に届けたいから、
また、踊りますね。
 
こんなにも、貴重な経験を与えてくださり、ありがとうございました。
 
 
2年前にしたボディペイントのお話し、またさせてください。発表できる場を必ず作ります。侵食する感覚を体で作りたいです。
 
 
長々と、失礼いたしました。
 
またお会いできることを、心より楽しみにしております
 
高須賀千江子